3A 第71回浦安市少年野球大会 準決勝(vs浦安ドルフィンズ)

あの幼い子どもたちが、こんなにも強く優しい少年に―。

スタンドを狂乱の渦に変えた大逆転劇は、選手たちの「思い」から生まれました。

 

相手打線のスイングが鋭い。我らがエースの炎のストレートを打つため努力を重ねたのでしょう。2裏、2本の三塁打などで0-4の展開となりました。

 

ベイマリは3表までノーヒット。でも…負ける覚悟なんて誰もしてませんでした!

3裏に捕手が3盗を刺してリズムをつくると4表、四球、敵失、脚技を絡め3点奪取。

スタンドは出塁のたびに「帰ってこいよぉ-!」と黄土色の大声援が飛び交い、続々と遡上する鮭を待つ母なる大河の様相です。


攻撃は続き打者6番。渾身のセンター返しで同点に追い付き、三盗敢行時のサードゴロ→一塁送球の間には、一歩も緩めずサードベースを蹴り上げ、捕手タッチをかいくぐって5-4の大逆転!
 

4裏、食い下がる相手はライト前ヒット…でもそこには夏大会で幾度もピンチを救った背番号15。もはや手慣れた動きでライトゴロを完成させます。ランナー3進のピンチも、やはり夏大会で修羅場をくぐった中継ぎエースは落ち着き払った表情で無失点!5裏には再登板のエースがまだギアを上げられるのかというファイア・ボール投げ込みまず三振。エラーなどでランナー2塁も、遊撃手との見事な連携で必殺の牽制球を放ち、1点差逃げ切り勝ちとなったのでした。

 

心折れそうな展開の中で、選手たちは何を思っていたのでしょう。A君「4点取られちゃったけど、みんなでやれば野球は最後まで何が起こるか分からないぞって思ってた」。試合後のベンチで涙を見せたB君「エラーしちゃったけど仲間が三振とか牽制とかで助けてくれて勝てたから、ありがとうと思って泣いちゃった」。
選手たちは最近、練習でも率先してボールを拾ったり仲間の道具を運んだりするようになりました。

あとひとつ…。「この道を行けばどうなるものか。危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。迷わずゆけよ!行けばわかるさ!」(byアントニオ猪木)。君たちなら、できる!!