1A 浦安市秋季大会決勝(vs 浦安ニューラッキーズ)

ようやくたどり着いた決勝戦。相手は県大会(千葉日報杯)を制したニューラッキーズ。この相手を倒して、我々の描いた本大会のシナリオは完結する。17人のベイマリ戦士達よ、行くぞ。

 

先攻はニューラッキーズ。

絶対に抑えたい先頭打者をライトフライに打ち取り、順調な滑り出し。しかし続く2番打者にレフトオーバーの2塁打を浴びる。その後、2アウト3塁となり4番。先制点は与えたくない。

 

ボムッ!!


 ビヨンド音を残し、ライナー性の当たりがセンターへ向かっていく。しかし、その落下点に向けてアイツがまたやって来た。ダ~イヴ!!今回は厳しいか・・・。

 

獲ったど~~!!

 

これで3試合連続ダイビングキャッチ。おめでとうございます、浦安市少年野球連盟新記録です(ウソ)。

その裏、ベイマリはフォアボールのランナーを出すも、相手投手の巧みな牽制球でタッチアウト。直後にヒットが出たが無得点に終わる。初回から非常に締まった攻防。

2回表ニューラッキーズの攻撃、先頭打者がヒットで出塁。相手は盗塁、バント、エンドラン、多彩な攻撃を持っている。さぁ、どう攻めてくるんだ・・・。

うっ。

ランナーを気にし過ぎたか、パスボールで2塁に進めてしまう。次はバントだろう。コンッ。やや3塁よりに転がるボールに向けピッチャーがマウンドから駆け下りボールを掴むと華麗にターンしながら3塁に送球!!流れるような動きは完璧!!タイミング的には刺せる!!

うっ。

送球がセカンドよりに逸れサード捕球できず、ノーアウト1、3塁。ミスが連続してしまった。。。その後、内野ゴロの間に1点、右中間を深々と破る3ベースヒットで1点、スクイズで1点と一気に3点を先取されてしまった。続く3回からは、ベイマリは早くも2番手投手にスイッチ。しかし先頭打者から2塁打、内野安打、盗塁でノーアウト2、3塁。このまま相手の波に飲み込まれていってしまうのか・・・。そんな大人の弱気な心配をよそに、勇敢な選手たちは犠牲フライの1点に抑えた。4-0。まだ3回だ。1点ずつ返していけばいい。

3回裏のベイマリ、先頭から2者連続ヒット!!ノーアウト1、2塁!!後続が倒れ2アウト1、2塁で4番。2ストライクと追い込まれてからファールで粘った6球目、インハイの球を強振!!

 

スコーーーーーーーーン。

 

白球は左中間方向へ高々と舞い上がりグングン伸びていく。

行ったぁぁーーーーーーーーーっ!!

満員の応援席は総立ちとなり、打球が着地するのを息を飲んで待った。

行け、行け、・・・。

 

ガシャン!!

 

ううぅぅぅ、惜しい、、、。ボールは左中間深くのフェンス上部に直撃。あと30cm・・・。奇跡の風が吹いてくれれば・・・。一部観客から「チャレンジ!!(ビデオ判定を求める)」の声が上がるも、金網の音がしたしボールはグランドに落ちたし、無謀なチャレンジはやめておこう。ナイスバッティング!!!見事な2塁打で2者生還!!!後続は抑えられ4-2、あと2点だ!!!

続く4回、5回と1本ずつヒットを許すも無得点に抑える。特に5回のランナーは初回のお返しとばかりに牽制で見事にタッチアウト。素晴らしい。グッジョブ。一方、ベイマリは5回の先頭打者がヒットで出塁、続くバッターの打球はショートの頭上を越えるライナー・・・、と思いきやショートが下がりながらジャンピングキャッチ!!1塁ランナーは戻れずダブルプレー。打者、守備、どちらも素晴らしかった。 

2点差のまま、終盤の6回表。ヒットなどで1アウト2、3塁のピンチ。1ストライクからダメ押し点を取りにスクイズを狙うもファール。この剛球はバントするのも容易ではないはず。すると、なんと3バントスクイズだ!!バッテリーはこれを読んで外し、バント空振り三振で2アウト、ランナーは三本間で挟まれタッチアウト。ナイスゲッツー!!よっしゃー帰って来~い!!!

 

んっ!?

 

何やらサードベース上で倒れこんでいる。ランナーを追いかけ最後は倒れこみながらタッチした際に相手のどこかに鼻っ柱を強打した模様。マウンド上で奮闘していた男が、鼻血を流しながらベンチに帰ってきた。しかも、次の回の先頭打者だ。鼻血は何とか治まったものの、気持ちはまだ静まっていない。「少し休んで、ゆっくり行け」。そう声を掛けるも「大丈夫です!!!行きます!!!」。もう静止はきかない。戦士はバッターボックスに向かって行った、リアルに「血と汗と涙」を流しながら・・・。

アドレナリン全開の4番打者であったが、鼻に詰めたティッシュが呼吸を乱したか、初球を引っ掛けサードゴロに倒れてしまう。しかし、後続が四球を選ぶなどし2アウト1、2塁。長打が出れば同点だ!!行けーーー!!しかし、打球はショートゴロ、1塁へヘッドスライディングするもアウト。6回裏の攻撃終了。

 

集合っ!!

 

えっ!!??

(個人的には)突然のコールだった。。。試合に入り込み過ぎて時間を忘れていた。。。本当に終わりなの・・・、終わってしまうの・・・。嘘だ・・・。まだやらせてくれ・・・。

 

試合終了。4-2。

 

悔しいが、良い試合だった。悔しいが、やはり強かった。

でも監督が言うように、全員が「ベストを尽くした」試合だったね。輝いていたよ。カッコ良かった。

 

やったぜ、準優勝!!